直前のコンディションは最悪でした。風邪を引いたり、雨が降ったり、雪が降ったり等で練習をサボりまくり。全然走れる体に仕上がっていませんでした。極端な話、去年荒川マラソンに挑戦したときの方が遥かに速く走れていました。(少々サボっていても1~2回の走行で勘を取り戻せたりするサーキット走行とは全然違います、、、。)
(これは、ヤバイ!)と思い、ラスト1週間は計30km以上ジョギングをして、無理矢理調整を済ませました。当初の計画では4時間30分切りを狙っていました。でも、このコンディションでは完走できる?位の完成度。ただ、マラソン初挑戦の去年と違うのは、河口湖マラソン等の経験を積んできたという点。そこで、トレーニングが足りていない分、準備・装備等には今までに得たノウハウの全てを投入しました。
当日の集合会場はJR土浦駅そばの運動公園みたいなところ。車でも行けたのですが、競技終了後の脚が運転に支障をきたしそうな事を予想して電車で会場に向かいました。天気は極めて良好でした。少々風が吹いていましたが気にならないレベル。人ごみの会場をせっせと準備を済ませ、直前のトイレが終了したと同時にスタートの号砲がなりました。
スタート前風景。大渋滞。
■ ~10km
直前にトイレを済ませることを優先した結果、最後尾近くからのスタートになってしまいました。周りのペースが遅すぎたら嫌だな、と思っていた(追い抜き続けるのは結構疲れる。)のですが、その心配は杞憂でした。私の出だしの狙いペースはキロ6'15"~6'30"。周りの人達も似たペースでした。なのでムリに追い抜きとかはしないで淡々と走ります。
最初の10kmは最もアップダウンのある区間。なので無駄なスタミナ消費を嫌って、無理せず淡々と走ります。土浦駅を出て北に向かい、しばらく走ると、いつもトミンに行くときに走るCoco'sの有る通りに付きます。で、(当然Coco'sには寄らずに)神立の方に向かって、常磐線をまたぐ橋を越えます。ここがコース中で最も高いポイント(7km地点)で、あとは(公式ガイドによると)ゴールまでひたすら平坦路が続きます。
10km地点の通過タイムは1時間22分。狙ってゆっくり走ったとはいえ、思ったより時間が掛かりました。(このペースだと5時間切れない?)とも思いましたが、アップダウンがあった分時間が掛かったのだと判断して現状維持で走行を継続。10km程度では酷い疲れや脚の痛みは皆無でした。
■ 10~20km
10km地点を過ぎたあたりから、周りのペースが僅かに遅くなってきました。自分は当初のペースを維持してジワリジワリと周りを抜きつつ走行を継続。20kmまでは農村風景の中を走ります。気になったことが一点。コースガイドではゴールまでずっと平坦だって書いてあったのに、緩い上り下りが結構ありました。(何だよ!話が違うじゃないか!?)と憤慨しつつ、だんだん上り坂が辛くなってきました。
10~20kmの区間タイムは1時間11分で最初の10kmよりも速めのペースで走れました。しかし、既に辛くなってきていました。(荒川のときはもう少し余裕があったような??)と不安になりました。レースは未だ半分以上残っているのです。
■ 20~30km
ハーフ地点を過ぎてコースは折り返し。水辺を走るわけではありませんが、霞ヶ浦に沿って土浦に向かいます。「マラソンは30kmを過ぎてからが辛い」という話は良く聞きますが(ていうか、自分も体験済み。)30km手前なのにかなり辛くなっていることに焦りを感じ始めていました。いくらスローペースとはいえ、走り続けることが苦痛になってきて、歩いてしまいたい気分。
そうして苦しみながら走っていたら、とうとう左足ふくらはぎが軽くピキッと攣りかけてしまいました、、、。
こうなると走り続けることが出来ません。歩いて足の調子が回復するのを待って、また走り出して、しばらく走るとまた脚が攣りかけて、、、の繰り返し。(これをゴールまで続けることになってしまいました。)
20~30kmの区間タイムは1時間25分でタイムが落ちてしまいました。
■ 30~42.195km
5時間切りは既に絶望的。去年の荒川のタイム(5時間18分)を更新することを次のターゲットとして頑張るのですがそれも段々怪しくなって来ています。遠方を眺めると霞ヶ浦越しにつくばセンタービルや牛久の大仏、土浦市街が見えます。遥か先にゴールが見えていることがかえって苦痛でした。脚がカチカチに張ってきたので(こんなこともあろうかとポケットに忍ばせておいた)バンテリンのスプレーを脚に吹きかけて痛みを誤魔化します。スタミナも尽きてきた感じ。なので、ポーチに仕舞っておいた塩飴やブドウ糖タブレットを口に含んでなんとかしのぎます。足が攣りかけて走り続けられなくなってきた時点で体が段々冷えてきました。辛いです。(辛いながらも俺は今頑張っているんだ!)という充足感は全然有りませんでした。脚が本格的に攣らないように誤魔化し誤魔化し前に進むだけ、、、。
タイムに関しては下方修正を繰り返してきたのですが、最悪の事態、タイムアップ(6時間)の可能性が心配になってきました。けど、なんとかタイムアップだけは避けられそう。
で、苦労して、どうにかゴールすることが出来ました。じつにタイムアップ10分前。競技場のゴールのアーチが見えたときには一瞬歓喜が込み上げたのですが、しばらくしたら引っ込みました。人間とは欲深き生き物で、マラソン完走も2回目となると感激は薄れるようです。タイムを更新できていたら嬉しかったのですけどね~。
ゴール時の写真。引き攣った笑顔?で無理矢理カメラマンにアピールするも、写真を撮っていたのは別のカメラマンだったという、何とも、という写真。あと、この写真にはもうひとつ不自然な点があるのですが気付きましたか??(ヒント:全開)
とにもかくにも、
練習しなきゃ記録は伸びない。
ということが身に沁みました、、、。
<記録>
種目: フル30~39歳男子
グロスタイム: 5時間52分43秒
ネットタイム: 5時間41分37秒(自己ベスト23分落ち)
種目順位: 2502位(3440人中)
走行順位: 10266位(13955人中)
iPODで記録したペースチャート。中盤以降ガタガタ。
1 件のコメント:
ん~。それはラムエア効果を期待したらパラシュートブレーキだったって事かい?
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