傷ついたままのカウルで走り続けることは精神衛生上あまり良くありません。なので、カウルの補修を敢行しました。
□ まずは、破損箇所を確認し、パーツクリーナー等で汚れを綺麗に洗浄します。
フロントカウルの右側が大きく削れました。亀裂も入ってしまったのでFRP補修が必要な状態です。
サイドの部分には削れ傷が多数。こちらは穴開き・亀裂は無いので表面からの補修がメインになります。
09~CBRのカウル形状上仕方の無いことですが、サイド部分はごっそりやられます。穴も開いてしまいました。
転倒とは関係ないのですが、ロアカウルの底が飛び石で大分削れてしまいました。これも補修してしまいましょう。
□ 次にFRP補修する部分の外側をテープで覆います(マメな人は内面にアルミ箔をかませますが、私は持って無かったのでパス)。このテープがFRP形成の型になるので歪みや隙間の無い様気をつける必要があります。
何か、テープを貼っただけで補修できちゃった気もしますが、無論作業は継続します。
FRP作業中は換気に気を使い、保護具もキチンと使いましょう。もっとも、このようなマスクの防毒効果って殆ど期待できないのですけどね。眼鏡をしていない人はゴーグルも必要かと思います。
FRP補修にはホームセンターで購入したSoft99の補修キットを使いました。小さい面積の補修ならばコレ位でも十分です。
□ 次にFRP補修を行います。説明書を良く読んで樹脂を調合し、ファイバーシートを適当な大きさに切って貼って、上から樹脂を塗っていきます。樹脂の粘度はそれ程高くありません(緩いお粥みたいな感じ)。上記キットに付属のヘラでは手早く塗る事が出来ません。刷毛が必要です。
樹脂をペタペタ塗りこむべし!
カウルの欠けた部分を補修するには↑みたいに繊維を骨にして樹脂で固めます。余計な部分は後で切ります。
フロントカウルも内側から補修します。今回の補修は上記キットの繊維1枚分の厚さで実施しました。強度は問題ないと思います。
□ 1時間?位待って樹脂が固まってきたら、外側のテープは外してしまいます。これで外側からも乾燥が進むようになります。
穴が開いた部分も塞がりました。半透明の補修箇所はまるで公園のボートの内側のような質感です。
欠けた部分も補修する事が出来ました。
乾いたら、余計な部分をカッターで切り取ります。これで元通り!
FRP補修なんて初めての体験だったので、難しそうな印象が強かったのですが、今になって思えば、ここまでは簡単であっという間に終わります。寧ろこの先が面倒です、、、。
□ 更に数時間乾かして、今度は外側からの補修を行います。表面からの補修にはパテを用います。
転倒の衝撃で欠けてしまった部分を補修する必要があります。
裏側から補修した箇所も表面はガタガタした状態です。
補修にはSoft99のバンパーパテを使ってみました(あとあとヒビが入りにくいだろうとの考慮ですが、ベストな選択だったかは??)。
□ パテの主剤と硬化剤をヘラでよ~く混ぜて、カウルの表面に盛ります。当初、セメントのようなシャリシャリしたパテをヘラでカチカチ塗りこんでいく、いわば左官屋のような作業をイメージしていたのですが、現実には、上記のパテは粘土が高くて(固めの木工用ボンドみたい)プヨプヨ。あたかもケーキ職人が生クリームを盛るみたいにそーっと作業をする必要がありました。ヘラを使って形を決めるのがとても難しいです。盛りすぎると削る手間が増え、盛りが足りないと再びパテ埋めをする手間が増えるという板ばさみのジレンマと戦いながらの作業になります。パテの選択ミス?
どうやら、一発で形を決めるのは難しそうです。なので一回目のパテ盛りは土台作りのつもりでそーっと盛りました。ここまでで作業一日目終了。
□ 以降はパテ盛り~削りの繰り返しになります。ここが一発で決まれば楽なのに、、、。最後少しは妥協しました(この間1週間)。(仕上がったカウルを近くで見ると苦労の跡が判ります。)
□ 次に綺麗に削りこんだ補修箇所にサーフェイサーを吹きます。ソフト99のサーフェイサーは密着性がイマイチな気がしたので、今回は田宮のサーフェイサーを使いました。
今回塗装には(何故か所有している)エアブラシを使用しました。缶スプレーと違って狙ったところを細かく塗装できるのでマスキングをサボれます。缶スプレーを缶の蓋に向けて吐出し、溜まった液をエアブラシに入れて塗装します。ただ、塗粒の大きいサーフェイサーやメタリック塗料を塗るのに私の持ってる0.3mmノズルは小さすぎました。0.5mmノズルだと良い塩梅みたいです。
サーフェイサーを吹き付け終わりました。細かい凹凸が判り易くなってしまうのが難点(利点?)ですが、動揺してはいけません。ノズルのミスマッチで表面がザラついているので、水研ぎして綺麗に均します。
次に色を塗ります。幸い、カウル塗装時に使ったスプレーを処分せずに取っておいたので(貧乏性万歳!)それらをエアブラシにセットして塗装します。
飛び石で削れたロアカウル底面も綺麗に再塗装できました。
□ メタリック塗装面もサーフェイサーと同じくザラついているので水研ぎします。この後、1週間乾燥。
□仕上げのクリア塗装はエアブラシを使ってウレタンクリアを吹き付けました。「ウレタンクリアを二度塗りすると塗膜が剥がれる」という都市伝説が気になったのですが、色々調べた結果、下地が十分乾いていれば大丈夫なはずだ!と判断して試してみたら実際大丈夫でした。
結果、ピカピカの表面処理が出来ましたが、ウレタンを盛った分、マスキングテープ跡が段差になってしまうのが仕方の無いところ。そのうち目立たなくなるでしょう。
結局、補修に3週間掛かりました。
転倒なんて、するもんじゃありません。その事を身に染ませる為にも今回の作業の価値はあったかも??
しかして、その仕上がりは、、、? <続く>
□ まずは、破損箇所を確認し、パーツクリーナー等で汚れを綺麗に洗浄します。
フロントカウルの右側が大きく削れました。亀裂も入ってしまったのでFRP補修が必要な状態です。
サイドの部分には削れ傷が多数。こちらは穴開き・亀裂は無いので表面からの補修がメインになります。
09~CBRのカウル形状上仕方の無いことですが、サイド部分はごっそりやられます。穴も開いてしまいました。
転倒とは関係ないのですが、ロアカウルの底が飛び石で大分削れてしまいました。これも補修してしまいましょう。
□ 次にFRP補修する部分の外側をテープで覆います(マメな人は内面にアルミ箔をかませますが、私は持って無かったのでパス)。このテープがFRP形成の型になるので歪みや隙間の無い様気をつける必要があります。
何か、テープを貼っただけで補修できちゃった気もしますが、無論作業は継続します。
FRP作業中は換気に気を使い、保護具もキチンと使いましょう。もっとも、このようなマスクの防毒効果って殆ど期待できないのですけどね。眼鏡をしていない人はゴーグルも必要かと思います。
FRP補修にはホームセンターで購入したSoft99の補修キットを使いました。小さい面積の補修ならばコレ位でも十分です。
□ 次にFRP補修を行います。説明書を良く読んで樹脂を調合し、ファイバーシートを適当な大きさに切って貼って、上から樹脂を塗っていきます。樹脂の粘度はそれ程高くありません(緩いお粥みたいな感じ)。上記キットに付属のヘラでは手早く塗る事が出来ません。刷毛が必要です。
樹脂をペタペタ塗りこむべし!
カウルの欠けた部分を補修するには↑みたいに繊維を骨にして樹脂で固めます。余計な部分は後で切ります。
フロントカウルも内側から補修します。今回の補修は上記キットの繊維1枚分の厚さで実施しました。強度は問題ないと思います。
□ 1時間?位待って樹脂が固まってきたら、外側のテープは外してしまいます。これで外側からも乾燥が進むようになります。
穴が開いた部分も塞がりました。半透明の補修箇所はまるで公園のボートの内側のような質感です。
欠けた部分も補修する事が出来ました。
乾いたら、余計な部分をカッターで切り取ります。これで元通り!
FRP補修なんて初めての体験だったので、難しそうな印象が強かったのですが、今になって思えば、ここまでは簡単であっという間に終わります。寧ろこの先が面倒です、、、。
□ 更に数時間乾かして、今度は外側からの補修を行います。表面からの補修にはパテを用います。
転倒の衝撃で欠けてしまった部分を補修する必要があります。
裏側から補修した箇所も表面はガタガタした状態です。
補修にはSoft99のバンパーパテを使ってみました(あとあとヒビが入りにくいだろうとの考慮ですが、ベストな選択だったかは??)。
□ パテの主剤と硬化剤をヘラでよ~く混ぜて、カウルの表面に盛ります。当初、セメントのようなシャリシャリしたパテをヘラでカチカチ塗りこんでいく、いわば左官屋のような作業をイメージしていたのですが、現実には、上記のパテは粘土が高くて(固めの木工用ボンドみたい)プヨプヨ。あたかもケーキ職人が生クリームを盛るみたいにそーっと作業をする必要がありました。ヘラを使って形を決めるのがとても難しいです。盛りすぎると削る手間が増え、盛りが足りないと再びパテ埋めをする手間が増えるという板ばさみのジレンマと戦いながらの作業になります。パテの選択ミス?
どうやら、一発で形を決めるのは難しそうです。なので一回目のパテ盛りは土台作りのつもりでそーっと盛りました。ここまでで作業一日目終了。
□ 以降はパテ盛り~削りの繰り返しになります。ここが一発で決まれば楽なのに、、、。最後少しは妥協しました(この間1週間)。(仕上がったカウルを近くで見ると苦労の跡が判ります。)
□ 次に綺麗に削りこんだ補修箇所にサーフェイサーを吹きます。ソフト99のサーフェイサーは密着性がイマイチな気がしたので、今回は田宮のサーフェイサーを使いました。
今回塗装には(何故か所有している)エアブラシを使用しました。缶スプレーと違って狙ったところを細かく塗装できるのでマスキングをサボれます。缶スプレーを缶の蓋に向けて吐出し、溜まった液をエアブラシに入れて塗装します。ただ、塗粒の大きいサーフェイサーやメタリック塗料を塗るのに私の持ってる0.3mmノズルは小さすぎました。0.5mmノズルだと良い塩梅みたいです。
サーフェイサーを吹き付け終わりました。細かい凹凸が判り易くなってしまうのが難点(利点?)ですが、動揺してはいけません。ノズルのミスマッチで表面がザラついているので、水研ぎして綺麗に均します。
次に色を塗ります。幸い、カウル塗装時に使ったスプレーを処分せずに取っておいたので(貧乏性万歳!)それらをエアブラシにセットして塗装します。
飛び石で削れたロアカウル底面も綺麗に再塗装できました。
□ メタリック塗装面もサーフェイサーと同じくザラついているので水研ぎします。この後、1週間乾燥。
□仕上げのクリア塗装はエアブラシを使ってウレタンクリアを吹き付けました。「ウレタンクリアを二度塗りすると塗膜が剥がれる」という都市伝説が気になったのですが、色々調べた結果、下地が十分乾いていれば大丈夫なはずだ!と判断して試してみたら実際大丈夫でした。
結果、ピカピカの表面処理が出来ましたが、ウレタンを盛った分、マスキングテープ跡が段差になってしまうのが仕方の無いところ。そのうち目立たなくなるでしょう。
結局、補修に3週間掛かりました。
転倒なんて、するもんじゃありません。その事を身に染ませる為にも今回の作業の価値はあったかも??
しかして、その仕上がりは、、、? <続く>
2 件のコメント:
すげぇ~本格的ですね。
エアブラシ欲しくなっちゃうじゃないですか(笑)
でも、転倒しないことに越した事はないですね。
仕上がり早く見たいです。
yma さん、
何だかんだで工作は大好きなので、後悔しながらも楽しんで作業してました。
エアブラシは便利です。部分塗りには最適です。
仕上がりも、まぁまぁの出来ではないのでしょうか??
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