2011年7月17日日曜日

マシ耐III参戦。


<準備篇>

思えば、昨年のマシ耐IIは大惨敗でした。午前中に生涯初27秒を出せたのは良いとして、午後の耐久はヘロヘロで話になりませんでした。

思うに、技術云々は抜きにして体力が全然無いのが問題なのです!
なので、今年は事前に体力作りを開始しました。まず、6月末から夜のジョギングを再開しました(去年は夏は全く走っていなかった!)。あと、暑さに慣れるために7月に入ってからは毎週末トミンで走行し暑さに対する耐性を高めました。これで今年は行ける?

で、体力づくりを済ませた後、レース前日にCBRのメンテを済ませました。すると、、、一番暑い時間帯は避けて作業したつもりだったのに、軽く熱中症に掛かってしまいました、、、。あ~あ!

冷却水を新品に交換しました。(ヒートブロック+MoCOOL5%ブレンド)
あと、またまたまた、車載カメラステーに手を加えました。↑の写真はこれまでのカメラステー。
上側のプレートを外して、穴を開けて、新しくマウントを取り付けます。指でつまんでいる振動対策重りはとりあえずそのままにしておきましたが、現在は外してしまいました。
で、カメラを取り付け。そうです。GoProを買ってしまいました。おもちゃみたいな外観が気に入らなくて今まで食わず嫌いだったのですが、みっち~ さん動画を見て衝動買いしてしまいました!

<当日篇>

朝起きて、いきなり最初の試練が待ち構えていました。
何故か時計が「7:30」と表示しています。

「???、、、!!」

一発で目が覚めて、そして凍りつきました、、、。こともあろうに、こんな大事な日に二度寝をぶちかましてしまいました!
先ず最初に塾長に遅れる旨を電話連絡して、その後、大急ぎでトミンに向かいました。例年、海の日が絡む3連休の中日に開催されるマシ耐の日は例外なく道が混むのです!なので、いつもよりも早めに目覚ましを掛けて(時間差2発)おいたのに、、、。
しかしながら、意外なくらい道は空いていました。震災の影響で常磐道を北上するルートは人気が無かった?のかもしれません。なので、最悪、午前中の到着すら怪しい!とまで覚悟していたのに、トミンについたのはAクラス一本目のフリー走行が終わりかけの頃でした。遅い受付を済ませて、遅れてすみませんと塾長に謝って、さてどうする?という話になったのですが、塾長から「一本目はCクラスで、二本目はBクラスで走ると良いよ」と特例を提案してもらえました。
この措置は実はとっても優しい配慮で、体力勝負になる午後の耐久に、午前の走行が少ない(=体力消耗が少ない)状態で望むのは明らかにアンフェアなのです。(正直に書きますが、トミンへの道中、午前のフリーをサボって予選・決勝だけ走る作戦を考えたりもしました。でも、あまりに姑息なので行使する気にはならなかったのですが。)
君は気付いたか?梨塾HPレポのイメージ写真にて、Aクラス(一番左)で上から3番目だけ蛍光ペンが塗られていない所が有る事を!!(写真提供:梨本塾)

で、Bクラス一本目の走行時間を使って大急ぎで準備を済ませて、なんとかCクラス走行時間に間に合うことが出来ました。

□フリー走行一本目<Cクラス>

大急ぎで準備したので車載カメラとGPSは無し。慣熟走行目的でコースインしました。A→Cの乱入で私は本来招かれざる客なので、(譲られた場合を除いて)前者をパスするのはホームストレートのみ、の制限つきで走行しました。
慣熟で意識したのが、先日のDR-Z走行で得た感触のCBRでの再現でした。が!全然うまくいきません、、、。途中、塾長から、最終コーナーで2度バンクしちゃってるから良くない、とのコメントを貰ったのですが、改めて走りながら確認してみると、立ち上がりの縁石そばで付け足しバンクをしているようで、、、思うに、コーナーの前半で何か頑張らなければいけない!という焦りが生んだミスマッチをコーナー後半の付け足しバンクで帳消しにして走ってしまっているのでしょう。
「二度寝するのは布団の中だけにしとけよな!」と心の中でネタをつぶやきつつ、走行を継続します。
流石に朝一なので体力の不安は全く無かったのですが、(ある程度温存しといた方が良いんじゃないの?)という心の声を掻き消して結構走りこんでしまいました。(今になって思うと、この頃は元気だった、、、。)で、一本目は終了。
休憩中の写真。(写真提供:梨本塾) 脇に氷枕を挟んで体を冷やしつつ、水分補給。飲んでいるのは(お腹のケアを考えて)ヘルシアウォーター!

□フリー走行二本目<Bクラス>

少々短めのインターバルを挟んで走行二本目です。休み時間の間にGoProを取り付けて、GPSを取り付けて、、、あと、水温上昇対策で燃調いじりに挑戦しました。先日“アイドリング調整!”のために購入したECU接続ハーネスとノートPCを使って燃料噴射量を変更できるのです(ていうか、本来こっちで使うためのもの)。で、セオリー通り燃調を濃い目に変更しようとしたのですが、どのくらい振ればいいのか見当が付きません(事前にWebで調べたが収穫ゼロ)。仕方なく、全領域でプラス1%してみよう!と試みました。入力箇所が多くて面倒だな~とか思っていると、“全領域を一括で増減できるボタン”を発見したので、やったね!とばかりに+1%してマップをCBRに転送しました。

で、二本目走行開始。燃調変更の水温への影響はしばらく走り込まないと判りません。が、それ以前に、スロットル開け始めのレスポンスが何となくダルくなった印象が有ります。何故??(後日になって発覚したのですが、先ほどの燃調変更は狙った「既存のマップ(ハルク謹製!)+1%上乗せ」でなく「全領域で+1%(=ほぼゼロマップ)」になってしまっていたようです。道理で乗り難い訳だ!あぁ、使いにくいよ!HRCのECUソフト!!)結局、水温低下には殆ど効果が見られませんでした。
走行二本目はダラダラと走り続けないで、仕上げのつもりで方針を決めて、無理矢理完成度を高めました。で、〆のアタックで出たタイムが辛うじて27秒。何か、去年と展開が似てますね???

記念すべき、GoProでの初27秒。ちなみに27に入ったのはこの一発勝負の周だけ。

走り終わって、塾長に水温の事を訊いてみたら、「ロアカウル取っちゃえば?」と非常に判りやすい助言。他に打つ手が無いと思ったので、写真撮影のあと、ロアカウルを外してしまいました。

□昼休み

午前中の走行を終えて、皆グッタリしています。自分もヘトヘトです、、、。日陰のパドックで休憩して、多少は体力が復活しました。
自分の扇風機+みっち~さんの持ってきた工業扇で強制冷却。日除けのために被せたタオルと麦藁帽のおかげでCBRが暑さでヘバっているオヤジのように見えます。
集中力を極限まで高める?ためにチャリティー・キャンギャル記念撮影敢行。カウルの補修跡は殆ど判りませんね!

□予選

勝負のタイムアタックです。今回はラップショットが無い(ロアカウルと一緒にセンサも外してしまったから)ので少々勝手が違います。ダラダラと走っていたずらに体力を消耗するのは得策ではありません。なので、周回数を絞って、2回くらいアタックをした後、あと3周くらいを残した状態でコースオフしました。が、既にヘトヘトで昼休みに充電したスタミナを使い果たしてしまいました、、、。
自己採点の予想予選タイムは「27秒後半」でした。でも、もしかしたら28秒切れてないかも???とか不安に思っていたら、本当にそうでした。(冴えてる!) で、私の予選タイムは28秒156でAクラス7位でした。去年がBクラス1位だったので紙一重でしたが一応成長?
予選走行中の私。みっち~さんが帝王奥まで出張してくれたお陰の珍しいアングル。(写真撮影:みっち~さん)
タイムアタック全開走行中、ではない私。本気で走ったのは数周で、あとは呼吸を整えたりリズムを確認するために流して走ってました。(写真撮影:みっち~さん)

□決勝<マシ耐III> Aクラス 30周

決勝コースイン前、ガソリン給油を忘れたことに気付いて、大慌ての私。(撮影:みっち~さん)

私は3列目からのスタート。隣にはgaiさんが居ます。長丁場とはいえ、スタートは頑張らないとね!?という訳でスタートに集中。クラッチミートのタイミングはバッチリだったのですが、回転数を落としてしまい、加速が完璧ではありません。もう少しで前列のAB沼さんにも届いたかも?という間合いだったのですが届かず、6位で周回を開始しました。
スタート直後の写真(写真提供:梨本塾)。この時点で足が地面から離れているのはフロントローのおじさん2人と最後尾の私だけ!どうだ!?

目の前を走るのはAB沼さん、早々に抜けそうな雰囲気ではありませんでした。なので当面のペース配分として、AB沼さんに離されないようなペースを意識しました。私の後ろを走るgaiさんには早々に1コーナーとかで抜き返されるのかな?とか思っていたのに中々抜かれません。(あれ?調子悪いのかな?後ろは気にしなくて良い?)と完全に油断しきった12周目、アッサリ1コーナーで抜かれました。
あぁぁ、、、。最下位に転落、、、。(写真提供:梨本塾)

(よし、ここは、めげずに付いていくんだ!)と後ろに付いて行こうとするも、何故かドンドン離されていきます。そのまた前を行くAB沼さんとの間隔も拡がっているので、自分のペースが落ちているみたい。抜かれた事による精神的ショックでしょうか?疲れがどっと出ました。なので、一周手抜きの周を入れて休憩を取り、仕切りなおして再び頑張りました。そうしたら、トップのH見さんが後ろからやって来ているのに気付きました。(何?もうラップされるのかよ!)と驚きながらも、最終コーナーをアウト寄りに立ち上がってストレートを左寄せで走って進路を譲りました(けど、あとでK-RUN動画を見てみると、1周弱、頭を抑えちゃったみたいですね、、、。すみません)。
そうして走っていると、かなり離されてしまっていたAB沼さんが段々近づいてきているのに気付きました。(これは!バテたか?)周を追うごとに追いついているみたいです。何処で抜くか?ホームストレート~1コーナーが定番なのでしょうが、少々苦戦しそう。実は秘策が有りました。序盤、ずっとAB沼さんの後ろを走りながら、帝王の立ち上がりで目一杯アウトにはらむラインを確認済みでした。帝王立ち上がりを真直ぐに加速できれば左に着く前に前に出れそうです。左侵入のインサイドを刺せないのが難点ですが、相手のベストラインを抑えることも出来るので何とかなりそうです。もたもた絡むとラインが重なって衝突する危険があるのでスパッと行く必要があります。そんなこんなで真後ろに付けた周、帝王でピタリと後ろにつけて、立ち上がりでスパッと抜きました。(多くの人が気付かなかった実に地味なパッシング、、、。)


前を行くgaiさんには相当離されてしまいました。残りは単独で走るしか無さそう、、、。ラスト数周になって、後ろに社長が追いついて来ている事に気付きました。こちらは抑えるつもりは全く有りません。サッサと抜いていってよ!って気分だったのに、ちっとも1コーナーで刺されません。青旗は出ていなかったので露骨な譲り方もしていなかったのですが、ブロック一切無しの1コーナーでは簡単に抜かれると思っていたのに???(もしかして社長もバテたのか?)とか考えながらファイナルラップ、1コーナーでアッサリ刺されました。最後の最後でやられました、、、。で、(少々精神的にダメージを受けつつ(笑)、)6位でゴール。
ファイナルラップの1コマ(写真提供:梨本塾)。心なしか、背中ががっかりしているように見えます。
みっち~さん撮影の最終コーナー立上加速之図。CBRのカウルの中身。限定公開です!

決勝の車載動画。ラップショットは機能してないので、GPSログに基づいてラップタイムのテロップを入れてみました。

去年の結果は散々(Bクラス5位)でしたが、今年は何とかAクラス入賞圏内で完走できました。ロアカウルを外した効果で水温上昇は100℃ちょいで頭打ちになったのでペースダウンしなくてOKでした。家に帰ってGPSログからラップタイムを算出してみたのですが、決勝のラップタイムはおおよそ28秒台。昨年は29~30秒台でしか走れていなかったので、これは成長と思って良いでしょう!(もっとも去年は35周でしたが。)ただ、上位の人がそれ以上のペースで完走していることもまた事実で、特に優勝したH見さんに至っては、スプリントレースとほぼ変わらないペースで30周完走しちゃっているので驚きです。(走行後、意識朦朧になるくらいバテテましたが、そこまで自分を追い込めるのも凄い!)自分はマダマダ鍛え方が足りませんね!




ディアブロスーパーコルサ積算走行時間:5時間00分 (うち1時間はヘビーウェット)

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