2008年11月3日月曜日

SLy6時間耐久 ~決勝篇・前半~

 (準備篇の続き。) 前日に韮崎入りしたとはいえ、当日の開始時間は早く、AM4:30前には起床、荷物を片つけてチェックアウトしたのがAM5:00でSLyに向かったのでした。街灯が全く無いので、真っ暗。先日から車中泊の松千代さん、IZUさんらしき車は見つけました。そうしている内にBroccobirdさん、ワイルドピッチさんも到着して全員無事集合。ゲートオープンのAM6:00に入場したのでした。そこから先は想像はしてたけどホントに慌しく、検査や準備に追われて気付けば走行開始直前といった感じ。
 時間を見つけて、他のピットの様子も偵察してきたのですが、(前日の特別練習枠でおおよそ気付いてはいたのですが)参加車両の大半は250ccマルチ。我々の属するST(シングル・ツイン)クラスは計4台しかいませんでした。ランク付けはクラス別でもされるのでこれはチャンス!と思っていたら、その中に一台GP Monoレーサー風のいかにも走りそうなマシンが、、、。レーシングサプライのチームでした。何でもST車両ながら総合優勝も狙えるほどのチームとの事(後で調べてみて判ったのですが、よくこんなチームと争ったもんだ!!と呆れる位の強豪でした。)

終わった!!(かも?)

 いきなり落ち込みました、、、。マルチ勢を相手にどう考えても総合上位は厳しい我々の、STクラス優勝なる密かな野望すら危うくなった事と、予選タイムのUpにより足きりボーダーが厳しくなる事(私の場合はコッチが深刻、、、)のダブルパンチです。私が足きりになろうものなら、無論自分も悲しいし、チームにも気まずい空気が流れてしまって絶対良くありません、、、。どうしたものか?
 (しかしまぁ、参加車両(計26台)を眺めてみると、絶版車大集合!(Dトラは例外)といった様相で、如何に現在の二輪業界(中排気量)がスポーティーでないかが如実に現れてるような感じでした。WR250や新しいNinjyaがエントリされていなかったのはSTの我々にとってはラッキーだったのかも。)
 私の動揺とは関係なく、イベントは進行します。先ず最初は20分の公式練習枠。SLy初走行の松千代さんとIZUさんの慣熟タイムです。しかーし、走行開始1周目でいきなり転倒者が現れ赤旗中断、、、。ただでさえ少ない時間が無駄に消費されてしまいました。これには主催者も呆れ顔。恐らくはどこのチームもSLy慣れしてないライダーを走らせていたのだとは思いますが、最初から転ぶ事はないでしょ!その後もう一回ダメ押しの赤旗が出て練習枠はタイヤを暖めるどころか皮むきもままならない状態で終了。
    いきなり赤旗ですか!!?
   たったの数周で練習終了ピットインのボードが、、、、。
 結局、慣熟・皮むきもそこそこに計時予選の開始です。ライダーはIZUさん。SLy初走行とはいえ先日の筑波TT NTクラスにて優勝するほどのチーム1の実力者です(この場を借りて告白しますが、私は食堂でもつ定食を食べるのに夢中でNT決勝は見ていませんでした、、、。)15分間の予選は着々と進み、私はピットでタイムがドンドン更新されていく(=足きりタイムも上がっていく)のをハラハラしながら見ていました。結局IZUさんは43秒台に入れて総合22位(総合トップは39秒台)。初めて走るコース10周ちょいで43秒(しかもDトラ)は凄すぎ、、、、。私は前日120周もして44秒にも入りません!ハハハ!!
   計時予選を疾走中のIZUさん。
   計時予選終了後のフロントタイヤ、今なら未だ返品できそうです。
 で、計時予選のあとは、残りのライダーのタイムアタックになります。気になっていたSTクラスのトップタイムは(当然レーシングサプライの)41秒7みたいです。120%足きりラインはクラス別に引かれるのでSTクラスは41秒7の120%なので50秒を切れないと決勝参加資格を失います。問題は走行時間が5分間しかない事。前日のテスト結果(=出だし大苦戦)から考えて、足きりが47秒とかだったらアウトだと正直諦めていました。でも50秒は???Dトラ初走行である事、極端にライダーの出足が遅い事の2つの重たいネガ要因を抱えていても何とかなるのかもしれません、、、。
 第二ライダーの私はいきなり出番です。よし!と気合を入れながらも、跨って早々エンストをかます最悪の走り始めでコースインの列に並びます。タイムアタック開始でコースインです。いやー、焦りまくりました。Dトラ初走行の相性は酷いもので、、、
・シートが滑るのでブレーキで腰が前に行っちゃう!!
・ブレーキレバーが近くて、全然減速できない!!
・回りも皆本気だからヒュンヒュン刺される!!
問題点続出です。アウトラップも含めて最初の2周はタイム以前の問題。でもモタモタしてる時間は無いので、個々に対策を実施。ステップワークを意識すればケツは滑りません。思いっきり握りこめばブレーキも掛かるようです。タイヤもいきなりズルっと行く事はなさそう、、、。と無理にでもペースアップを試みました。そもそも、50秒切りなんて全然難しくないはずなのだから、自分の実力を100としたときに60~70でも発揮できていれば何とかなるはず。いきなり多くの事をトライするのでなくて、ストレートでキッチリ開ける、ブレーキを掛けすぎない(シフトダウンの絡む4コーナー+ブレーキを引き摺れない5コーナーが特に酷かった)、の2点で何とかなるだろ、と見切りを付けタイムアタックを継続。でも、後ろからヒュンヒュン刺されるのだけは如何ともし難く、思い通りに走れません。タイムも52秒とか51秒とかで、あと一息なのに~!と辛い周回が続きます。そろそろ5分経ったかも?、と焦りが出始めた頃、この周は大丈夫なんじゃない?とチェッカーが未だ出ていない事を祈りつつストレートを通過すると未だ50秒は切れてません、、、。いよいよヤバイ!この周で決めなければ!!と頑張った次の周で辛うじて49秒台に入り、同時にチェッカーでした。(何でも、私が最後の周に突入した直後にチェッカーが出たみたいです。う~、ラッキー!!)足きりは免れたようです。ヨカッタ!!
 と、私が大苦戦したあとも第3ライダー以降のアタックが続く訳ですが、皆2周目とかで50秒は切ってて余裕~の通過。私と同じくDトラ初挑戦のワイルドピッチさんにはもう少し苦戦して欲しかったのだけど!!
 そんなこんなで我々「ワイルドイエロー万福丸」チームは26台中22番グリッドでめでたく全員が決勝に出れる事になったのでした。

           ~  後編に続く  ~

あと、写真はココにありますよ。

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