2009年3月15日日曜日

荒川マラソン ~当日篇~

◇スタートまで
 5時半に家を出発して、電車でスタート・ゴール地点の板橋まで移動します。会場が近づくにつれ、電車の中はマラソン選手で一杯の状態。みんなジョギングシューズとトレパン姿。異様な雰囲気に少々緊張。でも、今回の場合ライバルはあくまで自分なので周りは気にするな!と自分に言い聞かせてiPODで音楽を聴きながらリラックスして会場まで移動。いざ会場に到着してみると凄い人混み。でも、梨塾ノボリが真っ先に目に付いたので梨塾マラソンズのメンバーとは楽に合流できました。天気は良好です。前日の風雨で川原の土はドロドロになっていてイヤーな所もありましたが、ジョギングコースは舗装路(ドライコンディション)なので問題ありませんでした。お喋りをしているうちにスタート時間は刻々と近づき、「おぉ、いかん!」と大急ぎで準備。トイレに行って、着替えをして、荷物を預けたら、もうスタートでした。
 なにせ1万人以上が参加するイベントなので、スタート進行はとてもゆっくり。↑の写真のように長蛇の列がゾロゾロと移動し始める感じです。スタート位置は速い人から先に出発するような並びで、本来ならば僕は写真の行列のほぼ最後尾に並ばなければならなかったのだけど、モタモタしているうちに競技がスタートしてしまったので、私とヤマさんは土手で行列が流れるのを待ちつつ、塾長を見つけて合流してスタートしました。(ちょっとズルい。)
 (スタート前のストレッチをするのを忘れた!)と気付いたのはスタートしてからでした。時既に遅しです。まぁ、出だしゆっくり走れば大丈夫でしょう。多分、、、。
◇~10km(0-5km:34'23"、5-10km:30'27")
 スタートラインのアーチをくぐるまでに12分掛かりました。この間殆ど歩きです。その後。段々小走りになってきて、気付けばジョギングになっている、といった感じ。しかしながら、何か、周りの人のペースがとても遅く感じます。普段のジョギングペースは5'30"/kmで慣らしていたのですが、それより全然遅いです(確か7分/kmくらい)。慣れないペースなので走っていて足がもつれそうになります、、、。さて、どうしたものか??
 事前に自分が立てた作戦は、「前半は無理しないレベルで気持ちよく走る。後半は絶対苦戦するので、とにかくリタイアせずに出たとこ勝負で走りきる。」でした。序盤、必要以上にペースを落としてもイライラが募るばかりで面白く無いであろう、後半はどのみちバテるのだから、序盤は楽しもう、という方針。なので、塾長達に別れを告げて、マイペースで先に行く事にしました。
 慣れたペースでのジョギングになったので気持ちが楽になりました。でも、コース上は未だ人混みのこの時間帯、前の人を抜きながら走るのは結構大変で、カクカク蛇行しながら走るのは気分は悪くないものの、足に負担が掛かりそうで少々不安でした。もう一点問題が。スタート前に済ませたにも関わらず、またトイレに行きたくなりました、、、。ガマンしてもしょうがないので、トイレ休憩を敢行(いきなりタイムロス!)。トイレ行列に並んでいたら、塾長達が先に行くのが見えました。あ~ぁ、、、。
 トイレを済ませると、体も軽くなったように感じてとても良い感じです。仕切りなおしてマラソン再開!5km地点くらいで最初の給水ポイントがありました。脚攣り予防のためにはマメな水分補給が必須なのでカップを取り、ゴクゴクと2口だけ飲んで残りは捨てました。以降、2~3km毎に給水ポイントがあるのですが、そこでは歩いて呼吸を整えつつ水分補給、といったサイクルをしばらく続けました。~10kmでは給水ポイント以外では歩いている人は皆無でした。僕も無理せず前の人を抜き抜き走りました。
◇~20km(10-15km:30'31"、15-20km:33'33")
 10km通過。1/4走った事になります。このくらいの距離は普段の練習でもこなしているので全然辛くありません。15km通過。不具合はありません。ただ、この間の皇居20km練習では16km過ぎから脚が壊れてきたので少々不安になってきました。しかし、無事でした!20km練習で鍛えられたのかもしれません。マグネシウムのサプリメントも効いてる??また、このあたりになると、折り返してきた先頭ランナーとすれ違います。(こいつら、尋常じゃねぇ、、、)と思いつつもしばらくしたら快調に飛ばしているvanさんとすれ違いました。すれ違いざま一瞬エールの交換をして、私は折り返し地点目指して走り続けます。とはいっても、段々先行きが不安になってきたので気持ちペースを抑え気味にしました。
◇~30km(20-25km:36'48"、25-30km:39'37")
 20km通過。ココからは未知の領域です。21km過ぎで折り返し地点のパイロンがありました。(ようやく、半分か!!)と思いつつ、来た道を今度は引き返します。折り返し地点での電光掲示板は2時間半を表示していました。(あれ!?これじゃ5時間は切れないよ!!)完走+5時間切りをひそかな目標にしていたので少々ショック!
 半分走り終えて、さすがに疲れが気になり始めました。焦ってもしょうがないので、コースサイドを歩きながら腕のポーチから携帯電話と塩飴を取り出して休憩がてらmixiの日記をいじってました。(この日は実況をチョコチョコUpしていたのです。)そうしたら、「走りながら携帯は止めて!」と審判の人に注意されました、、、。走っている人の邪魔にならないようにコースサイドを歩いていたのに、、、。
 で、再び走り始めるのですが、段々足が壊れ始めているみたいです。この間はふくらはぎがピキピキ攣り掛けたのに、今回は太ももが張ってます。(う~ん、最後まで持つのか!!?)と不安になります。走り続けるのが苦痛になってきました。足がヤバそうになってきたら歩いて調子を整えて、また走って、の繰り返しを続けます。ココに来て給水ポイントではコップ一杯残さずガブ飲みです。オレンジとかブドウ糖タブレットとかもドンドン摂ります。干しぶどうだけは嫌いじゃないのだけど消化が悪そうだったのでパス。徐々にヨレヨレになりつつ30km地点にまで到着、、、、。
◇~42.195km(30-35km:48'55"、35-40km:49'05"、-42.195km:15'33")
 30km地点に到着です。のこり10km。微妙な心境です。5時間切りが無理だと判った事は結果的にリラックスにつながりました。無理をして故障するくらいならば、ジックリと確実に完走するんだ!という気分に切り替わりました。当面の作戦として、休憩でどれくらいリフレッシュできるかは判りませんでしたが、30・35km地点ではシッカリ休憩する事にしました。(二度と立てなくなったらどうしよう!?)と不安になりながらも、芝生の土手にドッシリと腰を下ろしました。あ~~、なんかとても良い陽気!日差しはポカポカ、風も強くなくて、物凄く快適。さっきまでの修羅場がウソみたい。芝生で休憩しながら携帯で取った写真が↓です。雲ひとつ無い、本当に良い天気!!座ったままでポケットから参加賞で貰ったザバスのゼリー飲料みたいな奴を出して口にします。ぬるくて、ドロドロしてて変な味、、、。こんなので回復するのか!?(喉が渇きそうだったのでその後水を飲みました。)
 芝生で一休みした後ヨッコラセと腰を上げて走行再開です。多少、疲れが取れてはいたものの、足がぶっ壊れるカウントダウンは止まっていないみたい、、、。ヤレヤレ、と思いつつ走っていると、、、、

 「頑張れ~~!頑張れ~~~!!」

と大声を張り上げて、青色の旗を振りながら応援している人が居るのに気付きました。(物凄く元気の良い応援だなぁ~。でも、青旗は周回遅れみたいでイヤだなぁ~。)と思いながらよくよく見てみると、梨塾マラソンズ応援の人でした!!さっきまで休憩してたのにも関わらず、再び休憩!!ハチミツ漬けのグレープフルーツとスポーツドリンクをご馳走になりました(食べてばっかり!!)。話を聞くと、塾長達はもう行ってしまったみたいで僕は最後尾?みたいな感じです。
 で、またまた走行再開です。足がかなり厳しいです。走り続けられないので、走って・歩いて・走って・・・・を繰り返していました。なので、見覚えのある人たちをちぎって・抜かれて・またちぎって・・・てのを繰り返してました。(何やってんだ?こいつ、、、)とか思われていたかもしれません。ゆっくりと走り続ける練習を普段からしないとダメですね。そうやって苦戦しているうちに35km地点に到着です。
 35km地点(別名:シャーベットステーション)ではシャーベットが食べられます。(↑の写真。)係りの人は「奥のほうが溶けかかってるから食べやすいヨ!!」と親切に教えてくれたのですが、僕は手前のシッカリ冷えたリンゴ味のシャーベットを手にしました。で、芝生に腰掛けてゆっくりシャーベットタイム!
  ↑の写真はシャーベットを食べながら撮ったもの。真面目な人は歩きながら食べています。でも私は計画通りガッツリ休憩しました。vanさんはもうゴールしただろう、と思って、自分が35km地点に居る事をメールで伝えました。
  またまた、競技再開。どんどん辛くなっていきます。残り7km。微妙な距離です。極端な話、ココから先を全て歩いてもゴールはできます。タイムオーバーにはなりません。でも、そんなのを“完走”と呼ぶのか??かといって、玉砕覚悟でスパートを掛けて、足が壊れて動けなくなってしまったらリタイアです。最悪です。いつになったらスパートを掛けて良いのか???不安に思いながらも移動し続けます。
 ゴールが近づいてくると、見覚えのある景色(=往路で見た景色)がチラホラ。(あぁ、ココを通ったのはついさっきの気もするし、相当前の気も、、、)何が何だかもうよく判りません。自分が一体何をやってるのかすら時折判らなくなります。終盤になると、もう走るのをやめてしまって歩いて移動している人も沢山出てきます。路肩で足をストレッチしてる人も一杯。あ~、いつになったら終わるんだ、、、。40km地点のそばには最後の休憩場所があります。ここでシッカリ休憩を取って、ゴールは笑顔で、という計らいなのですが、僕は水だけ飲んで素通り。とにかく、早く終わらせたかったのです。
 5時間切りが既に厳しい事は判っていました。でも、ゴールが近づいてくると5時間半は何とか切れそうな見込みである事に気付きました。ヘロヘロになった頭でiPODのペースを見ながら、歩いて大丈夫なのか?走らないと間に合わないのか?探ります。
 そうこうしている内に遠~くの方に緑のアーチが見えました。おぉ、あれがゴールか!?胸をジーンと込み上げてくる物がありました。(去年の六耐のゴール前と似た気持ち。)ここまで来たら、ペースもクソもありません。残った力を振り絞って疾走です。走っていると息を吸うとき喉がキューキュー変な音を出しますが気にしません。ゴール目指して最後のスパート。ゴールラインではカメラマンが待ち構えています。(どうだ!完走したぜ!!)と最後の力を振り絞ってカメラ目線でニッコリ!!
 え~、頑張って笑ってゴールしたつもりだったのですが、私の写真を取ったのは、私が目線を送ったカメラマンの先に居た別のカメラマンで、一瞬のニッコリの後、力尽きてグッタリしている記念写真がハイ出来上がり!あ~かっこわり~~。まぁ、現実はこんなもの、、、。

記録: 5°30'56"(グロス・スタートの号砲からゴールまで)
     5°18'52"(ネット・スタートラインをまたいでからゴールまで)
    総合順位 7845位


これを読んでるマラソン未経験の方へ、
だまされたと思ってチャレンジしてみては如何?

0 件のコメント: