2009年3月28日土曜日

自家塗装の理想と現実

① プランを練ります。雑誌を眺めたり、実物を見たりして出来上がりをイメージします。本物のレーサーはスポンサーロゴとのバランスを考えて彩色はアッサリ目だったりするのですが、僕の場合スポンサーは無いので色を全面に出す感じでデザイン。で、スプレーを買います。しばしば店に置かれている色見本を穴があくまで観察して、イメージに近い色を選択します。

② カウルを外して、全面水研ぎ(#400)します。サーフェイサーの食いつきを良くするためです。表面がカサカサになるまで磨きます。出荷後のFRPの継ぎ目はこの時点で平らに均してしまいます。
③ シリコンオフで脱脂して全面にサーフェイサーを吹きます。上に塗る色が薄い場合は白いサーフェイサーが便利です。僕の場合のように一部に白を残す彩色にすると色を塗る手間が省けます。面積が広いので実は大変なのですが、チョット位ゴミが乗っていても、次に磨いてしまうので気にする必要は有りません。

④ サーフェイサー が乾いたら(1日は待つ)、全面水研ぎ(#800)。後の色がシッカリ食いつくための作業。表面がサラスベになるまで続けます。この時点で凹凸が消えていないと、後の工程ではどうにもなりません。チョットくらい下地の白ゲルが出ても平気なので、キッチリ磨きます。
⑤ 必要に応じてマスキングをして、表面を脱脂してから色を塗ります。塗る色数にもよりますが、ココが一番時間が掛かります。薄い色から塗るのがセオリー。塗り残しを避けるために5~10mmくらいオーバーラップさせてマスキングします。塗料がタレてしまったり、ゴミが付いてしまったら、乾くまで待って磨いて(#800~1000)から塗りなおすのが無難です。(シンナーを染み込ませたキッチンペーパーで拭き取ってしまう荒業もあります。)
⑥ (ここでもう一回水研ぎをする人も居るみたいだけど僕はパス。)1週間ほど乾燥させた後、最後に全面にウレタンクリアーを吹き付けて完成!今回は⑤の時点で出来るだけ綺麗に仕上げるよう努力したので、ウレタンスプレー後のコンパウンド磨きは省略できた。

  ~めも~
・今回選んだソフト99のサーフェイサーはFRP白ゲルとの相性が良くないのかもしれない。マスキングテープと一緒に下の色まで剥がれてしまうのはあんまりだ、、、。前の塗装時にはタミヤのサーフェイサーを使ったのだけど、今回の方が剥がれやすい(ロアカウルの飛び石etc.)気がする。もう直せない、、、、。
・塗料はとにかくケチらない。下地の色が薄っすらとでも見える気がしたら、乾燥させながら何度も塗り重ねる。
・ソフト99のスプレーはゆず肌になりやすく、ホルツのスプレーはタレやすい。
・ボカシ剤(シンナー)を吹きつけながら塗ると表面を均してくれるので艶が出やすい。色塗り時、ウレタン時に使用。
・色が塗り終わった時点である程度光沢が出ているとウレタンスプレー後の研磨をサボれるので結果的に楽が出来る。あとあと修正が効くだろうと思っていると、最後に無茶苦茶苦労する。
・寒い日、湿度の高い日の塗装は本当にNG。今年の2月は雨が多くてホントに苦労した。一回、思いっきりカブって塗りなおす羽目にあった。あと、寒いとスプレーの内圧が下がるので暖房の風を当てて暖めながら塗装した。

猛烈に手間が掛かるけど、満足度も猛烈です。にしても、しばらく塗装はしたくない、、、、。

4 件のコメント:

yma さんのコメント...

何度もお会いしてますが、はじめまして!

すごいですね~ちょっと感動しました自家塗装。
自分もやったことありますが、きれいに仕上げるのは相当労力かかりますよね。
それにウレタン吹かないとすぐダメになるし、厚く塗るのがコツだけど一発で仕上げなければならないので腕要りますよね。

これだけ苦心しての塗装だとコケられませんよね。自分もレーシングカウルに変えたその日に筑波最終ものすごい勢いでグラベル突入、速度落ちなくてそのままスポンジバリアへ突き刺さるところを気合だけで曲げて難を逃れました。
バイクに手間隙掛けるのはいいことだと思いま~す。

Unknown さんのコメント...

ymaさん、
先代のCBRでカウル塗装は経験していたので2回目はちょっと頑張ってみました。いや~満足です。このバイクで転ぶ事など考えられないです!!
あと、見た目も凄いですが、パワーも凄いです。早く使いこなせるようになりたい、、、。

しん さんのコメント...

丁寧にありがとうございます!
早速自分も!…とはなかなか行けなさそうな、大変な作業ですねぇ。

Unknown さんのコメント...

しんさん、
時間と塗る・乾かす場所があれば大丈夫!
単色だったらプロに頼んだ方が手っ取り早いと思います。けど僕みたいに3色塗り分けとかする人はプロに頼むと猛烈に高く掛かりそうなので面倒でも自分でやってしまうんです。